岩田神社跡(北山町)

岩田神社は、祭神を大日霊女尊(=天照大神)である。

『神鳳鈔』に「岩田御厨、内宮領、上分米三石(『四日市市史第16巻』は「これは外宮領の誤記だろう」とする。)、神領目録に「岩田御園、石内」とあって、御厨・御園の示すとおり、神宮領荘園の岩田にあった。

すなわち、この神社は「岩田大神」と称し、室町時代の頃より岩田御園・霜野御厨といわれていた。

神領の山城村字岩田にあって、中世、霜野三郷と称され、北山・山城・中里(朝明町) 3ケ村の氏神であった。

神殿は奥行一間四尺、間口二間、拝殿は奥行二間、間口二間、境内は一反六畝八分で山嶽(岳)地帯にあったと記録にある。

文政12年(1829)北山村に遷座され、北山1ケ村の氏神と定められた。

その後、石部神社に合祀されて、現在は北山町北部の高台に「御厨岩田神社跡」と彫られた石柱が残るのみである。

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