広古墳群(大鐘町)

広古墳群は、この地方では、他に見られない方墳を主とする特異なもので、歴史上極めて重要であるといわれている。

しかしながら、これまでに発掘調査が行われたことがなく、埋葬者、築造年代などは明らかではない。

広古墳群は、A支群とB支群とがある。A支群は、この地域ではもっとも南に張り出した台地先端頂部の標高約38m、平地との比高差約17mの地点に造営され、方墳2基・円墳2基で構成されている。

B支群は、A支群の西北約150m、標高約54m附近に築かれ、方墳2基・円墳1基が存在する。

A支群は、昭和43年(1968)に土取りのため消滅の危機にさらされたが、四日市市の文化財行政の努力によって、昭和44年(1969) 3月28日付で三重県指定史跡となり、それをうけて四日市市は史跡指定地を買収して、約1,200㎡を公有化し、史跡保護につとめている。

現在、伊坂ダムに近いため訪ねる人も多い。

広古墳A支群1号墳

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