西大鐘町に在ります諧朋苑は、特別養護老人ホームとして自宅では介護が困難な高齢者が入居している施設です。というのはご存知の方が多いと思います。他にも短期間入居できるショートステイやご自宅まで送迎してもらえるデイサービスも有ります。諧朋苑の理念は、高齢者に対して活力と潤いをもたらし、安全、健全を提供して行くということだそうです。
が、来苑する人は介護が必要な方ばかりでは有りません。地域の人にも交流を兼ねて、気軽に利用してもらいたいということで、毎月第二土曜日の10時から『絵手紙教室』が開催されております。絵手紙は誰でも一度や二度は聞いたことが有ると思いますが、諧朋苑を入った玄関横にはたくさんの絵手紙が飾られていました。絵手紙教室は10時からとお聞きしていたので10時少し前にお邪魔したのですが、5人の生徒さんは皆さんすでに筆を持って作品作りに取り組んでおられました。講師の増山先生のお話では「皆さん熱心なので家で描いた物も持ってきています」とお聞きして、着いた早々二度驚きました。 絵手紙というと季節、自分の気持ちを短い言葉を添える、というイメージが有りましたので生徒さんに「題材はすぐに思い浮かぶのですか?」とお聞きしたら「いつもそれで悩んでいる」とのことです。でも、みんなとおしゃべりしながら描くのが楽しい、ともおっしゃっておられました。ですから永い方でここへ通って20年を超えている方もいいらっしゃいました。
認知症とは病名では無い。一番多いのはアルツハイマーで、他にも原因となるものは有る、と言われ誰でもなりえる恐れは有ることも知られていることです。が、出来ればそれは避けたいものです。誰でもなりえるとはいうものの予防は出来るそうで、それは脳を使う。人と交流する。運動を適度にする。バランスの良い食事。睡眠をしっかり取る。のが良いらしいです。それに加えて、絵手紙教室が諧朋苑の中でというのは、このような施設を知る。ともすると入居者さんの中には、施設に入れられたと思い孤立を感じている人もいるかもしれません。機会があれば入居者さんと会話もすることによって、お互いが皆社会の一員なのですよと思えたら良いなと思います。
最後に諧朋苑からの呼びかけです。
※ 毎月第二土曜日に諧朋苑にて、絵手紙教室を開催しております。ボランティアの先生や地域の方と一緒にやってみませんか?どなたでも参加できますので是非お待ちしております。(電話番号 059-338-3005)