ごちゃまぜ文庫 PART2 伊勢型紙教室

先月の2月22日土曜日に、あさけが丘のごちゃまぜ文庫にて『伊勢型紙教室』が開催されました。

伊勢型紙といえば、鈴鹿市に古くから伝わる着物の柄入れ、染色に使われている伝統工芸というのは多くの方が知る処です。伊勢型紙の由来は諸説あるそうですが、鈴鹿の白子へは約700年ほど前に京都から伝わり、紀州藩の手厚い保護を受け発展し、今では国内に流通する99%が鈴鹿市白子地区で作られたものといわれています。

そもそもは着物の柄の方作りのためだったので「型紙」ですが、だんだんと着物の柄入れ、染色の手法の変化と着物離れもあり伊勢型紙は減少して来ています。そこで生まれてきたのが手芸、美術としての伊勢型紙のようです。

 

今回紹介するのはその手芸としての伊勢型紙で、あさけが丘在住の水谷さんが講師として行われました。参加者は小学6年生の女子4名と、成人の方2名で開催されました。題材は全員同じで江戸時代風の童(わらべ)の毬付き(まりつき)でした。絵の黒くて細い線だけ残して用意されたカッターナイフで切り抜いていくという、慎重さ、きめ細かさを要するため、始まると皆さん黙々と没頭されていました。

 

始めて30分を過ぎると、一人、また一人と完成して行きました。それを水谷講師が最終仕上げと同時に、あらかじめ用意されていた落款(らっかん)をかたどった作者の名前の一文字と、水谷講師の落款を押して完成されました。作り上げた女の子の感想は「楽しかった」「難しかった」「完成して嬉しい、スッキリした」という回答がありました。一人の子に自分で点数を付けると何点ですかと尋ねたところ「40点」という回答。う~ん、謙虚なのでしょう。

 

伊勢型紙教室は4月10日、木曜日にも予定されています。すこし難しさは有ると思いますが、伝統工芸を知ることによってご自身の向上、覇気に繋がるのではと思いますし、地元に教えてくれる方がいるというのは少し誇りに感じませんか?参加してみたいという場合はあらかじめご予約ください。

連絡先  090-1416-2901  ごちゃまぜ文庫  谷口さんまで

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