『日本書記』は、大物主神の帰順(国譲り神話)に際して、天目一箇神を「作金者ト為シ」と記している。 一目連神社は、天目一箇神を祭神とする。金属工業の神として事業の繁栄を、さらに、風や雨を支配することから農業・水産の神、雨乞いの神として民間の信仰は篤い。 西大鐘の一目連神社は、文政9年(1826)10月に、庄屋の門脇氏が洪...
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この碑に刻まれた「延喜式内太神社」は、東大鐘(大鐘町)と西大鐘両村の村社として、大正5年(1916) 2月に石部神社に合祀されるまで東大鐘村字大坪に鎮座していた。 平安時代に編纂された「延喜式」の朝明郡24座の中に見える古社で、その祭神は神武天皇の御子で太朝臣の祖神・神八井耳命であった。 この神社のことを諏訪大明神とい...
花崗岩で板碑状に作られた高さ1.52m、幅約50㎝余、厚さ約24㎝のこの碑は、頂部が尖頭形で、正面中央に五輪塔が線刻してある。 五輪塔は宇宙万物を生成する五大を表す塔婆で、上から宝珠(空を表す)・円形(風を表す)・三角形(火を表す)、円形(水を表す)、方形(地を表す)から成っている。 そして方形(地輪)の中には、中央に...
西大鐘の西部、北の丘陵の南斜面を「金打」と呼ぶ。 安岡親毅の勢陽五鈴遺響によると、続日本紀養老6年(722)のくだりに、伊勢国金作部牟良忍漢人安得とあって、当時諸国に金作部が置かれたとある。平安時代中期、源順が撰んだ『和名類聚抄』に、朝明郡(阿佐介)大金郷(於保伽)がみられる。 『勢陽五鈴遣響』は「本州ハ此地二所置ナリ...
北山町の北の台地を走る県道員弁四日市線を挟んで北山A・B遺跡がある。経塚公園の東北部に位置する北山C遺跡は、昭和36年(1961)に三重県教育委員会が実施した埋蔵文化財包蔵地分布調査によって確認されてのち、昭和50年(1975) 3月に第1次、昭和62年(1987)12月には遺跡の南部について第2次の試掘調査が行われた...
岩田神社は、祭神を大日霊女尊(=天照大神)である。 『神鳳鈔』に「岩田御厨、内宮領、上分米三石(『四日市市史第16巻』は「これは外宮領の誤記だろう」とする。)、神領目録に「岩田御園、石内」とあって、御厨・御園の示すとおり、神宮領荘園の岩田にあった。 すなわち、この神社は「岩田大神」と称し、室町時代の頃より岩田御園・霜野...
北山町北部の台地上にあって、平成22年(2010)度から5年間、新名神自動車道・東海環状自動車道の建設に伴う発掘調査が行われ、縄文時代から奈良時代に及ぶ遺構や遺物が出土し、この地が長年にわたり利用されていることが分かった。 縄文時代早期(約1万年前)のものとしては、煙道付炉穴174基と集石炉29基が発掘され、さらに炉穴...
居林遺跡は、北山A遺跡から中野山遺跡まで続く丘陵の西の端に位置している。 平成24年(2012)度から3年間、新名神自動車道建設に伴う発掘調査を行った。 居林遺跡では、弥生時代終わりから古墳時代のはじめ、つまり卑弥呼がいた時代の竪穴住居126棟、掘立柱建物が2棟見つかった。 丘陵上で見晴らしのいい居林遺跡や中野山遺跡、...
北山城は、現地で土塁や堀、井戸が確認できるものの、古文書には名前がみられない城である。 北勢地方には小規模な城が数多くつくられており、北山城もそのひとつと考えられる。 新名神自動車道建設に伴う平成24年(2012)度から3年間の発掘調査で、城に関係する建物や柱穴などは見つからなかったものの、主郭を囲む土塁の一部が確認さ...
朝谷山安乗寺は、北山町にある真宗大谷派の寺院である。 慶長年間(1596~1615)に親鸞上人の高弟、性信房が開基した坂東報恩寺の掛所として(東員町)中上とともに北山に置かれた道場が始まりで、以来一貫代の如来像を安置して尊んできたが、貞享3年(1686)了意の時に、東本願寺から安乗寺の寺号と木造阿弥陀如来を下付されて現...
明治の初め、全国から門弟が集まった私塾「半学舎」を開いた教育家、大賀賢励(号は旭川)の寿碑が経塚公園にある。 碑の高さは5.4m、幅2.5m、石は仙台産の砂岩、題額は当時の漢学者として有名な小野湖山が書き、碑文は賢励が自撰したものを市川塔南が書写したものである。 大賀賢励は文政2年(1819)、当時の東大鐘村(大鐘町)...
江戸時代の下野は、はじめ桑名藩の領地であったが、文政6年(1823)に武蔵国忍藩(埼玉県行田市)領になり、忍藩は代官所(陣屋)を大矢知に置いた。 その頃の農民は、年貢・雑税・課役といった租税に苦しみ、表向きは「四公六民」といわれたが、実際は年貢を納めると収穫物の6割どころか4割も残らなかった。 安政5年(1858)、飢...
四日市市下野地区について
下野地区は四日市市の北西部に位置し、北は東員町、桑名市に隣接しています。
下野地区は大きく分けてその北部にあるまち(北山町、西大鐘町、大鐘町、朝明町)と川の南部にあるまち(山城町、札場町)、その中に立地している住宅団地(あさけが丘団地、八千代団地)があります。
下野地区は大きく分けてその北部にあるまち(北山町、西大鐘町、大鐘町、朝明町)と川の南部にあるまち(山城町、札場町)、その中に立地している住宅団地(あさけが丘団地、八千代団地)があります。